柚希久さんがちょっとそわそわしながら佇んでいました。そこへ・・・

？
『パパぁ〜！』

柚希久
「！」

柚実＆柚香
『とりっくおあとり〜と！』

可愛い双子のおばけがやってきました（＾ｖ＾

柚希久パパはようやく趣旨を思い出し、

柚希久
「そうだったそうだった、はい
Happy Halloween!」

と、この日のために用意しておいた
お菓子の詰まった大きなおばけ
カボチャのばけつを二人に
差し出しました。

柚実＆柚香
『うわあ・・・』

それを見て二人は目を輝かせて喜びました。
なぜならパパが用意してくれたお菓子は
二人の大好きなものばかりだったのです♪

大好きなお菓子をくれた大好きなパパに
二人は抱きつきました。

柚実＆柚香
『パパ、ありがと！大好き!!』

それを聞いた柚希久パパは感動も一入で
二人をぎゅっと抱きしめました。

柚希久
「はっはっはっ、パパも大好きだぞぉ♪」

ですが二人は

柚実
「あのねパパ、まだまだおねえちゃんや
おにいちゃんたちの所も行かなきゃ
いけないの・・・」

柚香
「ごめんねパパ、またあとでね♪」

柚実＆柚香
『バイバ〜イ♪』

と、立ち去ってしまいました。

柚希久
「え？あ、ちょっと・・・」

どうやら娘たちと一緒に楽しく過ごす
予定のつもりだったようです。

柚希久
「とほほ・・・」（T_T

その後お兄さん、お姉さんのところを
周って集合場所に行ってみると
仔々子が先に来ていました。

柚実
「あ、仔々子ちゃんだ」

柚香
「仔々子ちゃ〜ん！」

仔々子も気づき

仔々子
「二人ともおそいよぉ〜」

柚香
「えへへごめんね、ちょっと頑張りすぎちゃった♪」

柚実
「ごめんね仔々子ちゃん」

悪びれる様子のない柚香と本当にすまなそうな柚実。まあ"いつものこと"なので仔々子はうけながし、

仔々子
「どうだった〜？」

柚実
「いっぱいもらっちゃった♪」

柚香
「うんうん、みんなかわいい、かわいいってくれたんだ♪コココはどうだった？」

仔々子
「”たいりょう”だったよぉ〜♪」

柚実
「わあ、すごい！」

仔々子のカボチャばけつには沢山のお菓子が詰まっていて柚実は驚きました。

仔々子
「えっとね、”ばけねこ”の”にゃんな”が手伝ってくれたおかげなんだよぉ〜♪」

そう言う仔々子の後では南名がへばってへたりこんでいました。

南名
「にゃ、にゃあ・・・ナンナがガンバレば、このくらいは、か、軽いの・・・」

南名
「って、ナンナは『ばけねこ』じゃなくて”ねこさん”なの〜〜〜!!
それに『にゃんな』じゃなくて”ナンナ”!!それと呼びすてじゃなくて
ちゃんとお姉ちゃんを付けるの〜〜〜!!・・・ゼイゼイ」

と、一気にまくし立てて怒る南名ですが

仔々子
「ほめたのになんで怒るのぉ〜？それに”にゃんな”は”にゃんな”だよぉ〜？」

南名
「に〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

仔々子
「？」

一触即発な雰囲気に恐れをなしたのか

柚実
「ね、ねえ南名お姉ちゃん、仔々子ちゃん。そろそろもらったお菓子食べない？」

柚香
「そ、そうしよ！ね、ねっ？」

みんな
『うわあ・・・』

みんなは貰ってきたお菓子をならべて感嘆してしまいました。
ケーキやチョコレート、ビスケットにetc、etc・・・。
こんなに沢山のお菓子は見たことがありません。

南名
「にゃあ、早く食べようなの〜」

さっきのこともコロッと忘れて南名はみんなを急かします。

柚香
「じゃあ、いただきま〜す♪」

みんな
『いただきます!!』

美味しそうに食べるそのすがたはとっても幸せそうです♪

仔々子
「にゃんな、そんなに食べると太るよ？」

南名
「に”ゃっ!?べ、べつばらだからいいの！」

・・・前にも同じことを言ってたような・・・



おしまい